2025.01.16
ある想念が離れない。次々と、さらにまた新たなことが重なって、膨れてゆく。そうなると体がじっとしていられなくなり、ざわざわと背筋が縮こまる。体を動かし、振り払う。無理にでも、いつもの動きに戻ろうとする。やがて、全体が見えてきて、静まる。高い位置にまだ四分の三は残っているだろう月の光が空全体を覆っている。晴れた空なのに、どの星もいつもより小さく見える。かろうじて、白鳥座、さそり座が見える。それで十分だと思う。
午前、来房があるので、シャトレーゼにお菓子を買いに行く。来る方に簡単な活版印刷の作業を体験していただくために、ご自分の名前を文選して印刷することをしていただこうと考えていたことの準備を、直前になってやっと始める。最初に、棚にあった9ポの活字を母屋に移動する。それから、テキンにのっていたインクを洗い落とす。さらに、以前、ワークショップで作った名刺の組版を少し解版し、名刺を作るための木インテル十数本準備する。そして、できるだけ工房の中の動けるスペースを広くするために、アダナのエイトファイブを台ごと外に出す。予定より5分程度早く三上さんご一行が来られる。雑談をしながら、印刷のための名前の組版を最初に行なっていただく。名刺を作る要領で、ステッキを持っていただいて、五号4倍のクワタを6枚敷き、木インテルをその上に乗せ、名前の活字を並べてゆく。それから大きな紙にを印刷する。3人の中のおひと方のおじいさんが活版印刷所を経営しており、おじいさんはもうお亡くなりになったけれども、印刷所は誰も後を継がずにそのままになっているとのこと。そこで、なにかできないかと考えているらしい。印刷所がある家は、おkじいさんの息子さん(来られたかたのおじさん)が現在は住んでいるが、息子さんは印刷所を引き継がず、サラリーマンをしていたとのこと。だから、誰もその活版印刷の道具は使っていない。これからどうなるのかわからない状態。おじさんとお孫さんの間で印刷所の話は全くされていないとのこと。多分、おじさんにとってはただの鉄屑の山なのだろうと思う。
午後、寝ようとしたが寝つかれず。外に出て、バラの手入れ、畑の脇のバラに有機物の消毒液を噴霧し、有機物の肥料を施す。工房のつるバラには化学薬品の消毒液を噴霧する。
夕、マルと散歩。今日も、他犬に吠えられ、,マルが興奮してしまう前に脇道に入る。その後、穏やかに歩く。日差しが明るい。もう春だ。
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