2025.01.23

 いつもの朝。相変わらず、月は空の上に顔を出し、星は静かに輝いている。もう、わたしの目は飽きてしまったのだろうか。いつもと変わりのない、つまらない朝。一回りする間に、うっすらを東の空が白けてきて、ほんのりと赤く染まっている。考え事をしているのだが、しなくてもいいことである。

 午前、工房に入り、展示のために組版した『障子のある家』の活字をすだれに戻す作業。綺麗に文選箱に並べた活字を字面を確かめながらすだれに戻すのだが、文字を読み、言葉を読み、文章を読んでいると、またあの感覚が蘇ってくる。そして、また違うことを考える。楽しい時間。残り半分で午前の作業を終える。その後、工房に這わせているつるバラの誘引作業。やり出したら止まらなくなり、お昼を過ぎても終わらない。

 午後、残りのひと枝を誘引し、作業を終える。その後、また『障子のある家』の9ポ活字をすだれに戻す作業。これで終わったかなと思ったら、詩誌のあとがきの1頁分が残っていた。明日の午前に終わらせて、午後から文選に入れればいいな。

 夕、マルと散歩。久しぶりに白鳥の飛行を見る。日がだいぶ伸びて、そろそろ北に帰る頃だろうか。こう君のお母さんに可愛がられる。


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