日記

2025.01.30

 いつものように、いつもと同じように起きる。いつもと同じようにストレッチを繰り返し、マルと外に出る。曇り空かと思ったけれど、南の方にさそり座が見える。そうかと思うと、西にはまったく光がない。雲が空を半分覆っている。歩くと、登り坂の方向に輝く星がしだいに鮮明になってくる。昨日の雨が氷になって道を覆っている。それほど降ったわけでもないので、氷は道の表面を覆うということではなく、ざらざらとしたアスファルトの表面を削ったように張り付いている。だから、滑ることはない。いつのまにか、膝の痛みが和らいできている。もうそろそろ走ろうかなという思いが浮かんでくるが、まだ膝に違和感があるので早いのだろう。昨日の大誤植は、わたしの睡眠まで奪うことはなかったけれど、時々、脳裏に浮かんできて、後悔の念が頭を支配してしまう。それから、ほっとするまでの間に時間がかかる。しかし、「雑談」と何度も確認したのに、どうして「談雑」となってしまったのだろう。俺の頭が如何に思い込みに支配されているのかということを示している。

 午前、双紙の夏谷さんの文章の2ページ目の修正作業。「学校を休む」の「休」の字が「体」になっていたので、すだれの「休」の場所から活字を取り出そうと思ったら、5、6本あった活字のすべてが「体」だった。どこかの組版に9ポ明朝の「休」があるか思案する。しかし、なかなか在処が頭の中に浮かんでこない。最終的には「体」の活字の横棒を削ろうかという考えに至る。でも、と思い、3ページ目以降の文章に「休」がないか確認をしたら、「夏休み」という文字が出てきた。その「夏休み」の「休」を使うことで解決する。それから、2回目の校正のためのゲラ出し・。作業は一旦ここまでで、所用で外出。外出先で2回目の校正をしようと思ったが、調剤薬局の待ち時間でゆっくりできる時間がなく無理だった。慌ただしく買い物。

 午後、午前と別な作業を行う。つぶやき詩集の試作2回目の作業。一度作った組版の修正作業。行間全角と二分を全角だけにする。それから二つ折りにした時の小口から本文中央行までの長さを決め(55mm)、合わせる作業。それが終わり、試し刷り。思った印刷結果が得られず、コピー用紙に散々印刷を行う。体全体が疲れ果てる。

 夕、マルと散歩。歩くことで体が少し楽になるのだが、外に出るだけでも麻痺した神経系統が一旦緩み、回復するのだろうか。雪が少しだけ舞う。


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