2025.01.09

 雪が優しく降っている。雪は軽いから、本当は舞い上がるのに、仕方なく地上に降りてきている。道は、濡れている。夕べの雪は一旦やんで、溶けたのだろう。寒い朝なのに凍っていない。スニーカーで慎重に歩く。濡れた道はマルは嫌いなのかもしれない。途中から近道を降りてくる。その頃には雪の降り方が少し強くなる。この日記を書いている時間には、もう積もっている。枝木に雪がまとわりつき、空も中間も道も真っ白になってくる。

 午前、竹林さんに送る印刷を終えた版画を確認し、梱包する作業。わたしの手元に残るのは、印刷がうまくいかないものにしている。「生マレ変ワルナラ」から2枚、「救ワレル人」から1枚を残す。それからクロネコヤマトの営業所に行き、発送する。帰路、届いたフリル付きシェードランプをレールコンセントに取り付けるための電気器具をケーヨーデーツーで買い求める。工房に戻り、工房のどこにランプを吊るすか思案する。

 午後、急に思い立ち、しるくわさんから受け取ったまゆけばで箱を作る作業を開始。箱には市村さんのバラの絵を印刷することは決めていたので、大きなメタルベースに貼ったバラの絵の凸版を一度メタルベースから取り外し、新たに面積の小さなメタルベースに取り付ける。それからチェースに残っている昨日の詩を解版し、チェースにバラの凸版を組む。そして、箱の図面をまゆけばに写し取り、長方形に断裁。次に、昨日の残りのインクでコピー用紙に試し刷りを行う。この一連の作業は思ったよりも順調で、今日1日で全てが終わりそうな勢いになる。試し刷りを終え、本番の印刷。箱の蓋の真ん中にバラの絵を印刷。一つだけだと寂しいので、組版を組み直ししながら方々に印刷をする。まゆけばは圴一な厚みでないこと、それに弾力があることから陰影に濃淡が生まれる。凸版だと版の枠が印刷されてしまうが、それを活かしながら印刷を行う。大体が勘。

 夕、マルと散歩。勢いがある。リードを引っ張られ場面が多い。マルにリードを引っ張られると足で踏ん張ることになり、そうなると左の膝が痛む。しかし、今日は比較的大丈夫だった。安堵。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です